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6.2建通新聞に全国掲載されました ~静岡の中小企業と国際的風力メーカーが提携~

2025.06.02

 2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの切り札として風力エネルギーが注目されている中、静岡県内を中心に土木・建築工事、インフラ保全事業を営んでいるアースシフト近藤隆智社長がベスタス・ジャパンと認定サービスプロバイダー契約を結んだ。ベスタス・ジャパンは風力発電機の世界トップシェアを誇り、今後ベスタス・ジャパンが管理する風力発電機の点検やメンテナンスの一部をアースシフトが担当する。
 アースシフトが風力発電機の保守事業に参入した経緯について、近藤大智専務は「これからの建設業界はインフラメンテナンスが主流となる。中でも風力発電機のメンテナンスはロープアクセス工法を持ち合わせる当社にとって最適だった」と話す。同社がメンテナンス事業に足を踏み入れることになるきっかけが、公共工事閑散期に技術者の手を余すことだった。しかし、春から夏にかけての公共事業閑散期は逆にメンテナンス事業の繁忙期ということもあり、約9年前に橋梁や法面、その他の構造物の調査、補修工事を専門とするインフラ保全事業部を立ち上げた。「メンテナンス事業への参入に併せて、難所点検に効果を発揮するロープアクセス工法を導入したことで事業の幅が格段に広がった」と自信をのぞかせる。
 世界88カ国に190ギガワットの風力発電機を設置しているベスタス。べスタス・ジャパンとのサービスプロバイダー契約の締結は、アースシフトにとって海外進出の第一歩となる可能性がある。英語が話せる外国人エンジニアを雇用した他、関係する日本人社員もグローバル社会で通用するよう、英会話教室に通うなど日々努力を積み重ねている。
「ベスタス・ジャパンからの『高品質なメンテナンス技術はグローバルでも通用する』という激励に応えるために万全の社内体制を整えていく」と意気込む。
 くしくも25年度は同社設立40周年を迎えるとともに近藤専務の社長就任が決まっている。これまでの歩みを振り返ってみると、さまざまな人との出会い、交流、教訓が今の会社や自分を築き上げてくれた。今後も「自身に携わる人たちを幸せにする」をモットーに新しい取り組み、新しい事業展開に注力していく。
(沼津支局佐藤巧海)
建通新聞6月2日(月)掲載
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