METHOD鉄筋挿入工非破壊調査装置NND

  • NETIS 新技術情報提供システム登録済 登録NO.CG-190002-A

工法の概要

  • 「非破壊による鉄筋挿入工根入測定および健全性調査」
     本装置は、鉄筋挿入工をはじめとする埋設型アンカー、鋼材等を対象にした、非破壊による挿入長(全長)測定および健全性調査システムです。 鋼棒端面より発信された超音波の伝搬速度と反射時間から、不可視な部分である根入長(埋設部)を含めた全長が測定できます。 また、反射波の形状から地際付近の健全性調査も可能です。

開発経緯と利用方法

 過去、鉄筋挿入工の施工において、補強材切断による出来形不足などの事象が会計検査やマスコミにより報告されました。 
これは、先般発生した「土中埋め込み式防護柵(ガードレール)支柱の根入れ長不足に係る問題」と同様、施工後の出来形確認が極めて困難なことから生じる不良工事といえ、本施設が担う役割から考えると道路施設や人命に対し甚大な被害を及ぼす恐れがあります。

 これらを踏まえ「土中埋め込み式防護柵(ガードレール)支柱の根入れ長管理」において国土交通省では、施工中のビデオ撮影もしくは非破壊試験を標準化することにより出来高確保対策としましたが、鉄筋挿入工においては、画一的な出来高確保対策が今だ未整備なため自治体(発注者)毎に対応が異なり、近年では「補強材および削孔長の全数出来形写真管理」を要求されるケースが増えています。
 また、鉄筋挿入工の施工現場においては、削孔機をクレーンにより吊下げる施工法の採用頻度が高いため、出来形写真管理をおこなう現場管理者はロープ足場を用い法面上で撮影・待機を繰り返さなければならず、その負担や危険度は高まっています。

  •  鉄筋挿入工根入調査装置NND-01は、このような現場条件における管理の代替手法として、非破壊測定による出来形管理を提案するシステムです。
     これは「国土交通省:土中埋め込み式防護柵(ガードレール)支柱の根入れ長管理(非破壊)」や「NEXCO:ロックボルト工長さ検査試験方法(非破壊)」の運用方針を鉄筋挿入工に転用したもので、採用されれば現場管理者の負担軽減、安全性向上のほか、確認立会をおこなうことによる施工信頼性の向上も見込まれます。
     また、検査対応としては、施工管理における創意工夫としても利用できると考えます。

特徴

【非破壊】
⇒超音波を用い挿入部分を含む補強材全長の測定が可能
⇒腐食環境下にある地際付近の健全性の確認(条件による)

【測定対象】
⇒鉄筋挿入工をはじめとする地中埋設・挿入鋼材
⇒構造物に挿入されたアンカーボルト等

【施工管理】
⇒立会者による任意抽出箇所の測定による出来形・施工の信頼性向上
⇒削孔長(補強材長)全数出来形管理の代替管理手法
⇒創意・工夫としての追加管理手法

【安全性】
⇒遠隔操作を利用した安全箇所での判定

【その他】
⇒鉄筋挿入工における測定上限は、5m程度としています。
⇒カップラー接続や溶接が不十分の場合は、測定不能です。
⇒地中内の拘束が強い場合、測定できないことがあります。
⇒健全性は材料破断もしくは腐食環境下にある地際周辺を対象としています。

測定原理

 超音波センサーから超音波振動を発信し、その振動が端面で反射し再びセンサーに戻ってくるまでの時間(T)を測定します。
時間(T)に物質固有の超音波伝搬速度(音速:V)をかけることで、センサーから端面までの距離を算出します。 なお、音速設定は、実寸長と測定長の比較によって調整、決定します。
L(m) = T(sec) × V(m/sec) ÷ 2

施工作業

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