~静岡を元気に!~企業もスポーツも、地域活性化の原動力になる

静岡を拠点に活動する男子プロバスケットボールチーム「ベルテックス静岡」のオフィシャルクラブパートナーズであるアースシフト。
近藤大智専務とベルテックス静岡でキャプテンを務める大澤歩選手が「静岡を元気に!」をテーマに対談しました。

バスケットボールで静岡を元気に

近藤
当社がベルテックス静岡のオフィシャルクラブパートナーになったのは、ベルテックス静岡の運営会社の松永康太社長と話をする機会があり、「スポーツビジネスを通じて静岡を盛り上げていきたい」という松永社長の熱い思いに共感したことがきっかけです。当社も「今までにない技術をいち早く取り入れ、静岡から発信していく」というスタンスを大事にしており、松永社長の考えと共通するものがあるように感じました。松永社長には、アメリカのシアトルにあるようなバスケットボールのスタジアムを静岡に作りたいという大きな夢があり、2019年に一緒にシアトルまで視察に行ったこともあります。
実は私はサッカーが好きで、バスケにはあまり関心がなかったのですが、実際にバスケの試合を観戦してその面白さを体感しました。やっぱり生の迫力は違いますね。この体験、感動を社員たちとも共有し、会社としてもっとベルテックス静岡を応援していきたいと思っています。
大澤
それは嬉しいですね。ありがとうございます。私は今、地元静岡でバスケットボールができることに日々幸せを感じています。正直なところ、サッカーがさかんな静岡でバスケのプロチームができるとは全く思っていませんでした。プロスポーツ選手の誰もが自分の地元でプレーできるわけではありませんから、私は現役のうちに地元チームに所属できたのは本当に幸運だと思っています。プレーで恩返ししていきたいですね。

積極的なコミュニケーションで
チームをまとめる

近藤
大澤選手はキャプテンをされていますよね。チームをまとめるため、チーム力を高めるために、どんなことをしているのですか。
大澤
チームには若手もいればベテラン選手もいます。私は年齢的にちょうどその中間の世代なので、選手同士の架け橋になれればと思っています。また、キャプテンであり、ポイントガードというポジションということもあり、ヘッドコーチと選手の間に立ってまとめていくことも私の大事な役目ですね。自分から積極的にコミュニケーションをとるよう心掛けています。
近藤
外国籍選手もいますよね。どんなふうにコミュニケーションをとっているのですか。
大澤
細かな戦術の話などは通訳を通しますが、プレーの話や日常会話などのちょっとしたことは自分で話すようにしています。「伝えたい」という思いを込めて身振り手振りや表情を使って話すと、相手も理解しようと努めてくれます。そういったところからも信頼関係が生まれますね。
近藤
自分から率先して行動されているんですね。
大澤
まずは自分が先頭に立ってやる姿を見せることで、チームを引っ張っていきたいと思っています。
近藤専務は、どのような会社を目指されているのですか?

社員一人ひとりが輝ける
場所をつくりたい

近藤
社員みんなが楽しく働ける会社にしたいですね。人生の中で仕事をしている時間は長いですから。私は社員たちに「輝ける場所」を与えたいと思っています。最近では社員一人ひとりとじっくり話をする機会は少なくなりましたが、会社の未来像を示すことで、皆生き生きとしてくるんです。
当社は、静岡市内で「工事」を中心に行ってきましたが、最近は最新技術を駆使した「調査」にも注力しています。こういった建設会社は全国的にも珍しく、北海道から沖縄まで全国から依頼があります。「調査」という新しい分野への取り組みは、最初は利益も出ず社内でも反対がありましたが、行動し努力を重ねた結果、全国からお声掛けいただけるようになりました。静岡を飛び出して全国各地で活躍できることは、社員たちのモチベーションになっていると思いますね。
大澤
近藤専務のお考えは一歩先を行き、目のつけどころが鋭いなという印象です。そして行動力もある。素晴らしいと思います。「#タッパーイーツ」の取り組みも驚きました。

アイデアで終わらせない。
行動することが大事

近藤
新型コロナウイルスの影響で、知り合いの飲食店も大ダメージを受けていました。少しでも飲食業界を支援できないかと始めたのが「#タッパーイーツ」でした。会社が費用を負担して、週に1回のペースでテイクアウトの料理を注文し社員に提供しています。飲食店を助けるとともに社員の慰労も兼ねての取り組みです。
大澤
タッパーを使用するという発想がすごいと思いました。
近藤
静岡市で家庭ごみが増えているというニュースを耳にしていたので、ゴミを出さないためにタッパーを使用することにしたんです。
この取り組みについて、お店と一緒に SNS で発信したり、メディアに取り上げてもらったことで、多くの人に知ってもらい、賛同してもらえました。結果的に会社のイメージアップになりましたし、これで当社を知って求人に応募してくれた人もいます。「情けは人の為な らず」だと思いましたね。
考えたことを実際に行動に移せる人は意外と少ないですよね。でも何事も一人では実現できません。協力してくれる仲間がいてこそです。「周囲を巻き込む力」は大事かもしれませんね(笑)。
大澤
他業種でも積極的に支援する姿を見て、自分たちもやれることをやろうと改めて思いましたね。
近藤
ベルテックス静岡は、どのような地域貢献活動をしているのですか?
大澤
普段は学校訪問や交通安全の呼びかけなどの地域イベントへの参加、学生向けのバスケットボールクリニックなどを行っています。現在はコロナ禍では人が集まるイベントは難しいので、SNSなどを活用してコミュニケーションを取ったり、今後は企業さんとのコラボなどもやっていきたいですね。
近藤
ぜひ一緒に何かやりたいですね。当社も建築を志す学生への講演活動などをしていますので、学生向けのバスケ教室など一緒に企画できたら嬉しいです。企業もスポーツも、地域活性化の原動力になると思います。一緒に静岡を盛り上げていきましょう。

地域を支え、活力を与える存在に

大澤
そうですね。ベルテックス静岡は現在B3リーグに所属していますが、まずは今シーズン優勝して静岡を盛り上げたいですね。バスケで静岡の人々をワクワクさせたいですし、バスケを静岡に根付かせたい。サッカーだけじゃないぞ、と(笑)。そして、静岡の未来を担う子どもや若者たちへ活力を与える存在になりたいですね。
若い人たちには、失敗を恐れずにチャレンジし続けてほしいです。私も、ベルテックス静岡のようなゼロからスタートのチームに参加するのは初めての経験で、チャレンジでした。自分の努力がどのように実を結ぶのか、それが楽しみです。新しいことへのチャレンジは不安もありますが、皆さんにはその過程を楽しみながらチャレンジしていってほしいですね。
近藤
チャレンジ精神は大事ですね。「土木」と一言で言っても色々な分野があり、同じことの繰り返しはほとんどありません。だから私も、一つひとつの仕事に興味を持って取り組める人、努力が苦しいのではなく、その中に楽しさを見つけられる人は伸びると思っています。
社員が生き生きと働き、会社も成長する。そういった会社が増えることが地域活性化につながると思うので、当社も固定観念にとらわれずに引き出しをどんどん増やし、成長し続けていきたいですね。

ベルテックス静岡

大澤 歩AYUMU OSAWA

背番号#0
ポジションPG
生年月日1991 年 4 月 14 日(29 歳)
身長・体重177cm・76kg
出身地静岡県静岡市
経歴
2015-16 広島ライトニング/bj リーグ
2016-19 香川ファイブアローズ/B2 リーグ
2019- ベルテックス静岡/B3 リーグ

大澤 歩